その口臭、もしかしたら歯周病のせい?
皆さん、こんにちは。
京阪電車森小路駅から徒歩3分の【たつみ歯科医院】です。
新型コロナの影響でマスク生活も3年目に入り、お口のにおいが気になる方という方が増えています。
口臭には、病気が原因で起こる「病的口臭」と、睡眠中や空腹時など口の中が乾燥している時に、食べかすやプラーク(歯垢)によって起こる「生理的口臭」、ニンニクやアルコールなど、においの強いものをとった後に起こる「食品由来口臭」の3つに分けることができます。
病的口臭の原因としては、むし歯や歯周病などのお口の病気や、全身疾患などが挙げられます。
歯周病による口臭の原因は、歯周病菌が出す「揮発性硫黄化合物(VSC)」というガスのにおいです。
一番多いVSCは「メチルメルカプタン」で、玉ねぎが腐ったようなにおいを発します。
また毒性が強いため、口臭の原因となるだけでなく、歯周病を悪化させる要因のひとつと言われています。
ほかにも、卵が腐ったような「硫化水素」や、生ゴミやキャベツが腐ったような「ジメルサルファイド」というVSCもあります。
歯周病は、歯周病菌によって歯ぐきが炎症を起こす病気で、炎症で歯と歯ぐきの間の「歯周ポケット」が深くなり、歯周病菌がより発生しやすくなります。
このように歯周病菌が増えると、食べかすを分解してVSCを作り出してしまうのです。
また、歯周病によって出る膿が口臭の原因となっている場合もあります。
歯周病を予防するためには、「歯磨き・定期歯科検診・免疫力」の3つがポイントになります。
お口の中を清潔に保つためには、毎日の歯磨きが欠かせません。
ブラッシングによって、歯周ポケットが深くなってしまうのを阻止することも可能です。
毎日食後に歯磨きする習慣をつけるほか、夜寝る前にも丁寧に歯磨きをするようにしましょう。
ですが、歯磨きだけではプラークを取り切ることは不可能なため、歯科医院での定期的な検診も大切です。
定期検診では、歯磨き指導やクリーニングを行います。
とくにお口に異常がなくても、3ヶ月〜半年に1回程度は検診を受けるようにしましょう。
さらに、免疫力をアップさせることも歯周病予防になります。
疲れやストレス、生活習慣の乱れにより免疫が弱まると、歯周病にかかりやすくなります。
バランスのよい食事をとり、過度な飲酒や喫煙は控え、十分な睡眠を心がけることなどで、お口だけでなく、身体の健康にも気を配りましょう。
口臭の原因はさまざまですが、歯周病が原因の口臭は比較的多いです。
もし歯周病が原因の場合は、放置することで口臭がきつくなるだけでなく、進行すると歯ぐきや歯を支える顎の骨まで溶かし、最悪の場合には歯が抜け落ちてしまうこともあります。
「最近口臭が気になる」という方は、一度当院までご相談ください。