入れ歯で多いお口のトラブルとは
皆さんこんにちは。
大阪市旭区 森小路駅近くの【たつみ歯科医院】です。
入れ歯をお使いの方は、入れ歯のトラブルでお悩みになった経験があると思います。
それも、1回や2回ではない、という方もいらっしゃるかもしれません。
入れ歯を使っていて多いトラブルは、どんなものがあるのでしょうか。
入れ歯のトラブルで最も困るのが、痛みが出ることです。
装着してものを食べているだけでも痛みが走ることがあります。
痛みの原因は、歯を失って歯ぐきだけになり、入れ歯を乗せる部分にあたる「顎堤(がくてい)」が、加齢などによって収縮してしまっているためです。
入れ歯が合わなくなってしまったことで、食べものを噛んだときに力が1カ所に集中してしまい、それが痛みにつながってしまうのです。
新しく入れ歯を作り直すことで解決しますが、またしばらくして顎堤の収縮が進めば、同じトラブルに見舞われることになります。
入れ歯を入れていると、話しづらくなるとおっしゃる方もいます。
これは入れ歯という異物が、狭いお口の中に入っているため、声を出したときの「共鳴」が乱れてしまうためです。
また、正しい発音は舌を巧みに動かす必要がありますが、入れ歯が舌の動きを邪魔してしまいます。
入れ歯が合わなくなると、より話しにくくなってきます。
入れ歯を製作してから年月が経つと、次第に食べにくくなってきます。
これは入れ歯が劣化して、少しずつ変形してきているためです。
入れ歯は毎日お使いになるため、変形していることに気づきにくいですが、入れ歯の寿命は5年〜10年程度です。
合わない入れ歯をがまんして使い続けていると、残っている健康な歯にも負担がかかってしまい、歯の寿命を短くして歯を失っていくことになりかねません。
また、残っている歯が徐々に動いてしまうことで、入れ歯がますます合わなくなってきます。
また、入れ歯でうまく噛めないからと、使わずに流動食やゼリーなど柔らかいものばかり食べていると、栄養をしっかり摂取することができず、病気や認知症を発症する可能性が高くなってしまいます。
入れ歯のトラブルは、入れ歯を調整することで改善する場合があります。
また、入れ歯が外れやすい場合は、あごの骨が痩せてきている可能性が高いため、入れ歯安定剤を使用する、粘膜面に裏打ちするなどの方法を取ります。
お使いの入れ歯が古い場合には、調整するよりも新しく入れ歯を製作したほうがいいこともあります。
いずれにせよ、入れ歯が使いづらくなったら、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。